

Appleは、主要かつ著名なソフトウェア担当幹部の一人をARチームに異動させたと報じられています。The Informationが報じたところによると、キム・ヴォラス氏は15年以上にわたりAppleのソフトウェアチームのプログラムマネジメントを率いてきましたが、今後はARチームに注力していくとのことです。
ヴォラス氏は、AppleのAR/VR担当バイスプレジデントであるマイク・ロックウェル氏が率いる拡張現実(AR)チームに加わりました。ロックウェル氏は、Appleのハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるダン・リッチオ氏に直属します。報道によると、ロックウェル氏は「AR/VR分野のソフトウェアからハードウェア、コンテンツに至るまで、あらゆる業務に携わる10名近くの直属部下」を擁するチームを率いています。ソフトウェアグループでは、ステイシー・ライシック氏がヴォラス氏の後任となります。
The Informationによると、ヴォラス氏はApple社以外では他のソフトウェア幹部ほど知られていないものの、重要な役割を担っている。当初はクレイグ・フェデリギ氏に報告していたヴォラス氏の職務は、ソフトウェアチームのスケジュール管理とリリースのバグテストだった。数年前の報道では、彼女はAppleのソフトウェアチームを率いる「時折短気な元帥」と評されていた。
2007年にiOSが初めてリリースされる前のストレスの多い時期、ヴォラス氏はチームメンバーが早く帰宅したことに腹を立て、オフィスのドアを勢いよく閉めてドアノブを壊したと、インフォメーションは2014年に報じている。オフィスに閉じ込められたヴォラス氏を、当時の上司スコット・フォーストール氏は野球のバットで脱出させようとした。
Apple社内では、ヴォラス氏のリーダーシップスタイルが「待望のARヘッドセットを開発するチームに一定の秩序をもたらす」と考えていると報じられている。AppleはARヘッドセットの魅力的なソフトウェア体験の確保を目指しており、「Apple社内の一部関係者」はApple Watchの初期の問題はソフトウェアのせいだと考えているという。
さまざまな報道によると、Appleは拡張現実ヘッドセットを開発中で、早ければ2020年にも発売される可能性があるとのことだ。しかし、 Informationの本日の報道によると、Appleのチームがそのスケジュールに間に合うかどうかは不明だという。
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