

Physical Webは、Googleが昨年リリースしたオープンソースのWeb仕様で、現実世界におけるスマートデバイスとのインタラクションを、Web上と同じようにリンクをクリックするだけの簡単さにすることを目指しています。Googleは今回、近接するデバイス間の通信を容易にするEddystoneビーコン技術とAPIをリリースし、Physical WebをiOS版Chromeに直接統合しました。
iOS版Chromeの最新バージョン44がApp Storeで配信開始となり、「今日」ビューにフィジカルウェブコンテンツが表示されるようになりました。「今日」ビューとは、iOSの通知センターパネル内のセクションで、画面上部から下にドラッグすることでアクセスできます。天気情報やカレンダーの予定など、頻繁にアクセスしたい情報が一目でわかるようになっています。開発者はこのセクションに独自のウィジェットを作成することもできます。ウィジェットには、自社アプリから取得した情報や、Swarmでロケーションにチェックインするといった簡単なタスクを実行するためのアクションボタンなどを表示できます。
これはPhysical Webにとって、可視性の向上と導入の可能性の拡大を意味します。ビーコンはまだ世界に広く普及していませんが、「鶏が先か卵が先か」という問題に直面しています。エンドユーザーが現実世界で通過するデバイスから実際に情報を受け取る手段がなければ、開発者やメーカーはビーコンを設計、製造、販売、そして投資するインセンティブを得られず、逆もまた然りです。しかしPhysical Webは、GoogleのEddystoneビーコン技術がエンドユーザーのデバイスに情報を送信するために使用する言語であるEddystone-URLを活用しています。Googleが完全なエンドツーエンドのビーコンソリューション(デバイスメーカーがビーコンハードウェアで使用できるビーコンソフトウェアと、エンドユーザーのデバイスへのより深い統合)を手に入れたことで、Web開発者はアプリからネイティブに近い近接機能を実現できるようになります。
本日のiOS版Chromeアップデートでは、Physical Webのサポートに加え、アプリ内のナビゲーションを容易にする新しいスワイプジェスチャーも追加されました。アプリはApp Storeで今すぐダウンロードできます。
havebin.com を Google ニュース フィードに追加します。
FTC: 収益を生み出す自動アフィリエイトリンクを使用しています。詳細はこちら。