Spotifyは水曜日、AppleのApp Storeポリシーに関して欧州委員会に苦情を申し立て、それを裏付ける積極的な広報キャンペーンを開始しました。Appleは本日、Spotifyの主張に対する公式声明を発表しました。

Appleは、Spotifyが「誤解を招くような言説」を広めていると主張している。Spotifyの収益の大部分は広告と携帯電話会社との提携契約によるもので、Appleはそこから一切の手数料を受け取っていないとAppleは主張している。アプリ内課金によるサブスクリプションはSpotifyの事業全体のごく一部に過ぎず、SpotifyはAppleにこれらのサブスクリプション販売に対する支払いを一切行わないことを望んでいる。つまり、Spotifyは実質的に無料アプリの恩恵を受けているのであり、AppleはSpotifyの運営から一切の報酬を受け取っていないことになる。

Appleの本日の声明では、30%の手数料（1年間更新の場合は15%に減額）が「公平」かどうかについては言及されていません。Spotifyが0%を求めているという立場から主張しており、中間の金額のメリットとデメリットを議論する姿勢は見られません。EUへの苦情が欧州委員会に持ち込まれた場合、この点は今後、詳細な議論の対象となることは間違いありません。

AppleがSpotifyのアプリアップデートをブロックしているという説に関して、Appleはこれまで、Spotifyがアプリ内で代替決済オプションを宣伝しようとした時など、App Storeのルールに違反するアップデートのみをブロックしてきたと述べています。Spotifyの誇張表現の裏側を見れば、これはSpotifyの一連の出来事と一致することがわかります。

アプリの機能に関しては、AppleはSpotifyに協力的であり、「AirPlay 2とSiri」の統合といった機能について働きかけてきたと述べています。これはSiriKitではなくSiriショートカットのことを指していると思われます。Appleはサードパーティ製オーディオアプリとの統合をサポートしていないため、Apple Musicの競合アプリが同様のSiriエクスペリエンスを提供できなくなる可能性があります。

Appleは、SpotifyのApple Watchへの申請プロセスについて次のように述べています。

SpotifyのApple Watchに関する主張には特に驚きました。Spotifyが2018年9月にApple Watchアプリを申請した際、私たちは他のアプリと同じプロセスとスピードで審査・承認しました。実際、Spotify Watchアプリは現在、Watch MusicカテゴリーでNo.1アプリとなっています。

Apple Watch向けのSpotifyアプリは、9月ではなく11月までユーザーにリリースされませんでした。これはAppleの立場と矛盾しているように思われます。しかし、Appleは9月にアプリを承認したものの、Spotifyは最終的な品質保証テストを完了するため、バイナリを数ヶ月間ユーザーにリリースしないことを選択した可能性があります。

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