
米国特許商標庁は本日、Appleの特許出願を公開しました(PatentlyApple経由)。この出願では、近接センサーを搭載したデバイスに手をかざすだけで操作できる、新しい3D GUIコンセプトとタッチフリーのモーションセンサージェスチャーが詳述されています。これは、7月に公開された同様の3Dジェスチャーとユーザーインターフェースに関する特許出願、そして9月に公開された、将来のApple製品でKinectのようなジェスチャーを実現する可能性のある3Dディスプレイおよびイメージング技術に関する特許出願に続くものです。
右の画像(拡大版は下にあります)は、2つの側壁、背面の壁、床、そして天井で構成される3D UI環境を示しています。ご覧のとおり、2Dオブジェクトは背面と側壁に、3Dオブジェクトは環境の床に配置されています。特許には「スナップ」機能について言及されており、3D環境の向きを変えることでオブジェクトをある面から別の面に移動させることができるようです。つまり、PatentlyAppleによると「仮想カメラのファインダーからの眺め」と想像できるUIのユーザーの視点は、ジャイロセンサーや加速度計によってデバイスの回転が検知されると変化するということです。
例えば、閲覧者がモバイルデバイスをディスプレイを正面に向けて持った場合、表示環境を表示することができます。この向きでは、カメラの視野は背面の壁に直接向いています。ユーザーがモバイルデバイスを時計回りまたは反時計回りに回転させると、カメラの視野はいずれかの側壁に向かって移動します。具体的には、ユーザーがモバイルデバイスを時計回り(X軸を中心に)に回転させると、カメラの視野は側壁112aに向かって移動します。
あるシナリオでは、Appleはデバイスに内蔵された近接センサーによって「タッチスクリーンディスプレイ上で一定の距離を移動する」ジェスチャーを検知すると説明していました。Appleが前述の特許で触れたKinectのようなジェスチャーは容易に想像できます。今回の特許は、いつものように、iPhone、iPad、iPod、そして高性能なGPUを搭載した他のデバイスにも適用される可能性があります。
PatentlyAppleは、この技術は「1つまたは複数のグラフィック処理ユニット(NVIDIA GeForce 330Mなど)とOGREなどの3Dグラフィックレンダリングエンジン」に依存する可能性があると指摘しました。しかし、Imagination Technologiesは最近、新しいPowerVR Series6 G6400およびG6200 GPUを発表しました。これらのGPUは、理論上、現在iPhoneやiPadに搭載されているチップと比べて最大20倍の性能向上を実現できる可能性があります。
この特許が提案する3Dユーザー体験の提供方法は、任天堂の3DSなどの家電製品に既に搭載されている裸眼3Dディスプレイとは異なります。iOSデバイスに3Dディスプレイ技術が採用される可能性については噂が飛び交っていますが、BSNが報じたようにAppleがiPad 3にシャープの3D技術を搭載するという噂は、ほぼあり得ないと言えるでしょう。現在の裸眼3D技術は、コンテンツ不足と健康への懸念によって大きな阻害要因となっています。
3D 環境コンセプトのフルサイズ画像を以下に示します。
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