
シャープは長年にわたり、Appleの主要部品サプライヤーとして数々の実績を積み重ねてきました。先週末には、シャープ社長が来月から第6世代iPhone用ディスプレイの出荷を開始すると発表しました。第6世代iPhoneは発表と出荷がほぼ同時期に行われる見込みです。Appleとの契約でシャープは有利な立場にあると思われがちですが、そうではないようです。ブルームバーグによると、シャープは苦境に立たされています。 しかし、 Foxconnがシャープの存続を支援することで、Appleの利益につながる可能性もあるでしょう。
5月にフォックスコンがシャープの株式を取得したと発表したことを覚えている方もいるかもしれません。同社は先週、買収価格の引き下げを求めているものの、引き続きシャープへの支援を続けると発表しました。 ブルームバーグ によると、フォックスコンは大口顧客であるアップル向けの部品確保のため、株式の確保を望んでいるとのことです。アップルは、シャープ、フォックスコン、LG、ジャパンディスプレイなどから部品を調達しており、世界有数の部品購入者です。
Appleは、シャープに製品を世界中に出荷するという大きな賭けに出ています。シャープのような主要サプライヤーがいなければ、クパティーノに本社を置くAppleは、需要に追いつけず、製品の出荷に大きな遅延が生じる可能性があります。Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏は、四半期決算発表で繰り返し、需要への対応の必要性を訴えてきました。さらに、Appleの著名なアナリストであるジーン・マンスター氏が2013年中に発売されると予測している噂のApple製テレビの主要サプライヤーはシャープだと言われています。Appleはシャープを必要としているのです。
シャープ関連のニュースとして、 ロイター通信 は今朝、シャープが生き残る唯一の選択肢はコンシューマー部門の廃止かもしれないと報じました。シャープはテレビの出荷で世界的に知られていますが、最近の売上は芳しくありません。同社にとって最善の策は、部品メーカーとしての運命を受け入れることでしょう。シャープは今年、時価総額を大幅に失っており、投資家や顧客がシャープに魅力を感じず、関心を失っている、いわばRIM(リミテッド・インベストメント・マネジメント)のような状況にあります。
シャープの運命は引き続き注視していきますが、AppleのiPhoneの出荷が決定的な要因になるのではないかと感じています(信じられないかもしれませんが)。いずれにせよ、財務的に安定したFoxconnが、当面はAppleの要求に応えられるよう、シャープを存続させるだろうと私は考えています。[Bloomberg、Reuters]
上の写真:フォックスコンCEO、テリー・ゴウ氏
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