フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで、グーグルの共同創業者兼CEOのラリー・ペイジ氏は、アップルのスティーブ・ジョブズ氏との間で続いている議論について語った。それは、両社が顧客の生活に与える影響が多すぎるのか、それとも少なすぎるのかという議論だった。

Google が検索や Web 以外の新しい市場や技術に果てしなく進出していることからも明らかなように、ペイジ氏は人々の生活に影響を与えるためにできるだけ多くのことを行う側に立った。一方ジョブズ氏は、単一の問題に集中して取り組む方が会社とそのユーザーにとってより良いと主張した。

ペイジ氏は、アップルやグーグルのような企業のリソースを独り占めして「何か新しいことをしない」のは「犯罪のようだ」とまで言った。

もう一つの障害は、より身近なところにある。テクノロジー業界の究極の目標を目指す中で、Googleは既に一企業で実現可能な限界に突き当たりつつあるのかもしれない。ペイジ氏は、3年前に亡くなったAppleのCEO、スティーブ・ジョブズ氏とよく交わしていた議論について語る。「彼はいつも『君はやりすぎだ』と言っていた。私は『君はやることが足りない』と返していた」

ジョブズに彼が主張した言葉はこうだ。「こんなにたくさんの人材を抱え、人々の生活をより良くするために投資すべき数十億ドルもの資金を抱えているのは、満足できるものではない。もしこれまでと同じことを繰り返し、何も新しいことをしないなら、それは犯罪に等しい。」

しかし、その理想主義によって、彼は自身の野心という問題から目を背けることはない。「スティーブの言ったことは正しい。ラリー、君には限られたことしかできない」。彼とグーグルが勝利を収めるには、過去に大企業を阻んできた困難を克服しなければならない。特にテクノロジー業界では、ある世代のテクノロジーリーダーが次の世代で成功を収めるケースはほとんどない。

Appleの新経営陣は近年、「もっとやる」というアプローチを取り始めているようだ。同社は2015年に健康、フィットネス、ファッション、ウェアラブル業界への進出を準備している。これは、例えばロボット製造ほど大きな飛躍ではないかもしれないが、Googleにおけるペイジ氏の指導が、Appleがテクノロジー企業としての自社の役割をどのように捉えているかに影響を与えていることは明らかだ。

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