オンラインでのハッキングやフィッシング攻撃が頻発する中、アカウントのセキュリティ強化はこれまで以上に重要になっています。私はこれまでMicrosoft AuthenticatorかGoogle Authenticatorを使っていましたが、2Stableの「Authenticator」はAppleデバイス向けに設計された新しい2要素認証アプリです。

2Stableはアンドラに拠点を置く企業で、Authenticatorにはいくつかの優れた機能があります。まず第一に、アカウントを作成する必要がなく、パスワードを1つ覚えるだけで済みます。また、MacやApple Watchを含むすべてのデバイスとiCloud経由で同期・バックアップすることも可能です。

Authenticatorは本当に使いやすく、Google Authenticatorからすべてのデータをインポートできます。Appleのユニバーサルクリップボード機能がこれほど高速に動作するアプリは他にありません。iPhoneではワンタップ、MacではCommand + Vを押すだけで完了です。

iPhoneをお持ちでない場合は、Apple WatchまたはMacアプリでコードを確認できます。例えばMacでは、アプリ内で画面をスキャンするだけで、新しいアカウントをすぐに追加できます。万が一、Uberアカウントやメールアドレスの追加で問題が発生した場合は、AuthenticatorアプリのFAQが表示され、2段階認証を完了できます。

iOS 14のウィジェットに対応しているため、アカウントを選択して簡単にアクセスすることもできます。AuthenticatorはTouch IDとFace IDによる生体認証もサポートしており、iCloudに保存されている場合でもすべてのデータが暗号化されます。

現在、アプリ開発チームはU2Fのサポート、Safari、Firefox、Chrome拡張機能、安全なアカウント共有、Apple Watchでのロック解除、そして他言語への翻訳・ローカライズに取り組んでいます。ウェブ拡張機能は利用できませんが、少なくとも1台のAppleデバイス（iPhone、iPad、iPod、Mac、Apple Watch）をお持ちであれば、2FAコードを入力できます。また、オフラインの場合でも、アプリは安全なトークンを生成します。

Authenticatorで特に気に入ったのは、アカウントアイコンを手動で選択できる機能です。例えば、Microsoftのアプリを使った場合、画像のないログインがいくつかありました。このアプリを使えば、すべてのアカウントがパーソナライズされ、サービスごとに異なるアイコンを選択することもできます。

Authenticatorは無料でダウンロードできますが、アプリのフル機能を利用するには年間9.99ドルのサブスクリプション料金を支払う必要があります。無料版では、同期機能やバックアップ機能がなく、アカウントを2つしか追加できません。こちらからダウンロードできます。

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