連邦取引委員会（FTC）は、AT&Tとの和解の詳細を明らかにした。FTCによると、AT&Tは、同社の誤解を招く「データ無制限」の約束によって被害を受けた既存および過去の加入者に6,000万ドルを支払う予定だ。

AT&TとFTCは8月に和解に達していたが、その詳細は本日発表されたばかりだ。FTCは2014年、AT&Tがデータ無制限という虚偽の主張を理由に同社を提訴し、一定量を超えるとデータ通信量制限が発生することを顧客に通知していなかったと主張していた。

「AT&Tは無制限のデータ通信を、条件なしに約束したにもかかわらず、その約束を果たせなかった」と、FTC消費者保護局長のアンドリュー・スミス氏は述べた。「当たり前のことのように思えますが、インターネットプロバイダーは、約束した速度やデータ量に制限がある場合、利用者にその旨を伝えなければならないことを改めて強調しておきます。」

一方、AT&Tは、通信速度制限の影響を受けたのは少数の顧客であり、それらのユーザーには通信速度制限が発動した際にテキストメッセージで通知が届いたと主張した。同社はFTCの主張を「根拠がなく不可解な」ものだと非難した。

本日のFTCの発表によると、AT&Tは、データ無制限プランの請求によって影響を受けた「既存および過去の顧客の両方に一部返金」を行う基金に6,000万ドルを拠出するとのことです。これには、2011年以前にデータ無制限プランに加入したものの、データアクセスが制限された顧客も含まれます。

FTCによれば、現在のAT&Tの顧客には請求額の返金が、以前の顧客には小切手が支払われるという。

和解の一環としてAT&Tが支払った6,000万ドルは、2011年以前に無制限プランに加入したもののAT&Tによって通信速度制限を受けた既存および過去の顧客に対し、一部返金を行うために基金に積み立てられます。影響を受けた消費者は、返金請求を行う必要はありません。現在のAT&T顧客には自動的に請求額へのクレジットが付与され、過去の顧客には返金額を記載した小切手が送付されます。

つまり、AT&Tで初期のiPhoneユーザーで、データ使い放題プランを利用していた場合、具体的な金額は不明ですが、キャリアから払い戻しを受けられる可能性があります。FTCの発表全文はこちらをご覧ください。

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