あるパイロットが、デルタ航空にアプリを盗まれたと主張し、10億ドル以上の損害賠償を求めて提訴しています。さらに厄介なことに、問題のパイロットは実際にデルタ航空で飛行しているのですが…

ブルームバーグが報じた。

クレイグ・アレクサンダー機長は月曜日、ジョージア州裁判所でアトランタに拠点を置くデルタ航空を企業秘密の窃盗で提訴した。アレクサンダー機長は、運航中断後の乗務員間のコミュニケーションの混乱に対処する方法としてデルタ航空に提案した「QrewLive」アプリの開発に10万ドルを私費で投じたと主張している。アレクサンダー機長はデルタ航空に断られたものの、その後、全く同じツールを独自にリリースしたと主張している[…]

2016年8月に発生した5時間にわたる停電により、デルタ航空は数百便の欠航が発生し、1億5000万ドル以上の損害を被りました。パイロットは訴状の中で、当時CEOのエド・バスティアンに「解決策がある」とメールで伝えたと述べています。バスティアンはすぐに返信し、アレクサンダー氏を同社の新任最高情報責任者（CIO）に紹介したとされています[…]

アレクサンダー氏は、2015年と2016年にデルタ航空と何度か前向きな会合を持ち、幹部らが彼のアプリの買収に関心を示していると主張。しかし、デルタ航空は最終的に協議を打ち切り、2018年4月に「フライト・ファミリー・コミュニケーションズ」という独自のクルー向けアプリをリリースした。

「『FFC』はクレイグの独自のコミュニケーション・プラットフォームであるQrewLiveの役割ベースのテキストメッセージング・コンポーネントの完全なコピーであり、模造品だ」とアレクサンダー氏は訴状の中で述べた。

アレクサンダー氏は、10億ドルという主張はばかげていると否定し、デルタ航空はアプリの活用によってそれ以上の金額を節約したと主張している。デルタ航空は、アプリの開発経緯に関する主張は「正確でも公平でもない」と述べている。

デルタ航空は今年初め、アップルおよびAT&Tと提携し、全19,000人の客室乗務員にiPhone 12を配備した。

最近ではさまざまなスマートフォンが5Gをサポートしているが、デルタ航空とAT&Tは、競合製品ではなくiPhone 12を選んだ理由として、iPhone 12のAR機能も挙げている。iPhone 12のカメラでARを使って機内の在庫をより正確に素早く評価したり、ARを使った没入型のトレーニングで、安全チェックから乗客のサポートまで、客室乗務員が重要な業務をほぼどこからでも実行できるように支援したりできるのだ。

写真: Freddie/Unsplash

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