アンジェラ・アーレンツ氏がCBSのインタビューで、Apple Storeで開催される新しい取り組み「  Today at Apple」について語った時、最初は少し戸惑いました。彼女が「新しい」と表現した内容は、長年Apple Storeで行われている無料ワークショップとほとんど同じに聞こえたからです。

もちろん、ワークショップのブランドイメージを刷新し、プロモーションを行うことは理にかなっています。多くのApple顧客はワークショップの存在を全く知らないようですし、基本的なワークショップは知っていても、より高度なセッションについては知らないという顧客もいます。

ロンドンのAppleリージェントストリート店で開催されるFinal Cut Proワークショップに参加するとFacebookで言及した際に、このことがはっきりと分かりました。すると何人かの友人から、こんなワークショップの存在を知らなかったと言われたの です。9to5Macの読者の間でも、Final Cut Pro Diaryシリーズでこのワークショップについて触れた際に、同じようなコメントをいただきました…

これは驚くことではありません。Appleのウェブサイトで「ワークショップ＆ラーニング」リンクをクリックしても、Final CutやLogic Proのワークショップについては全く触れられていません。まずストアを選択してから「Creative Proシリーズ」までスクロールダウンしないと見つかりません。それでも、表示される内容はかなりランダムです。最初にアクセスした時はFinal Cutのワークショップが2つ、次の時は3つ表示され、そして今この記事（下記）の説明のためにアクセスした時は1つしか表示されませんでした。

つまり、Apple の無料ワークショップは、かなりよく守られた秘密だったということになる。

これらは、Appleのハードウェアとソフトウェアを最大限に活用するための非常に効果的なツールなので、非常に残念です。実店舗で説明を待っている間に入門ワークショップを盗み聞きしたのですが、人々がそこから大きな価値を得ていることは明らかです。人々が自分のデバイスでできることを知らなかったことに気づいたり、何かを達成するためのより良い方法やより効率的な方法を学んだりする「なるほど！」という瞬間を何度も見てきました。

これまで受講したFinal Cut Proのワークショップには、本当に感動しました。「Final Cut Pro for Storytellers （ストーリーテラーのためのFinal Cut Pro ）」は、内容があまりにも充実していたので、2回受講しました。「  Final Cut Pro Xの読み込み、並べ替え、整理」という、ややありきたりなタイトルの2つ目のワークショップは、メディア管理の観点だけでなく、クリエイティブな観点からも非常に役立ちました。

もちろん、プロ向けアプリのワークショップは入門者向けのものよりも対象者が限られているのは承知していますが、それでも参加者の少なさには驚きました。1回目は5人、2回目は4人。そしてメディアマネジメントのワークショップには、たった1人、私だけが参加しました。

たとえ Today at Appleがワークショップの単なるリニューアルだったとしても、それは価値のある取り組みとなるでしょう。しかし、Appleの説明を詳しく見てみると、ワークショップのプロモーションだけでなく、その範囲も拡大していることが明らかです。例として挙げられていたのはフォトウォークで、顧客にiPhoneでより良い写真を撮る方法を指導していました。

Appleは明らかに、人々がデバイスやアプリからより多くのものを得られるように、そして特に創造性を高められるようにしたいと考えています。その結果、顧客は満足し、その成果を友人やソーシャルメディアで共有することになり、AppleのPR効果も高まります。まさにWin-Winの関係と言えるでしょう。

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