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サムスンとアップルが世界のスマートフォン市場の半分を占め、AndroidとiOSが80%に達する
2012年5月16日午前9時52分(太平洋標準時)
調査会社ガートナーは本日、2012年第1四半期の「世界モバイルデバイス販売台数」を発表しました。Appleに関しては驚くべき数字は少ないものの、ガートナーはSamsungの同四半期のスマートフォン販売台数を38台と推定しています。これは、IDCが今月初めに発表した4,220万台を下回り、IHS iSuppliの3,200万台を上回っています。Appleが同四半期のiPhone販売台数を3,510万台と発表していることから、ガートナーの発表ではSamsungがスマートフォンおよびモバイルデバイス全体で第1位のベンダーとなりました。また、同レポートでは、SamsungとAppleの2社が世界のスマートフォン販売台数の49.3%を占めており、これは前年同期のわずか29.3%から増加していると指摘しています。
Huawei、ZTE、Lenovo、Yulong、TCL Communicationといった中国国内およびアジア地域のメーカーによる第3世代(3G)スマートフォンの継続的な投入は、中国における需要の押し上げに寄与するはずです。さらに、成熟市場におけるAndroidおよびWindows Phoneオペレーティングシステム(OS)の新バージョンを搭載した新製品の登場、そしてApple iPhone 5の発売は、西欧および北米における下半期の好調な成長を後押しするでしょう。しかしながら、市場予測の見直しを進めている最中であり、2012年の数字を2,000万台程度下方修正することは避けられないと考えています。
プラットフォーム別では、ガートナーのレポートによると、AndroidとiOSを合わせると世界のスマートフォン販売の79%を占めると推定されています。これは、2011年第1四半期のわずか53.3%から増加しています。この80%のうち、Androidは56.1%を占めており、これはcomScoreが今月初めに発表した米国市場の51%をわずかに上回っています。Appleは残りの22.9%を占めていますが、これはcomScoreが米国市場で推定した30.7%を下回っています。
ガートナーのアナリストは、スマートフォン市場が高度にコモディティ化しており、メーカーにとって差別化が課題となっていると述べています。「ハイエンド市場では、ハードウェア機能に加え、アプリケーションやサービスが差別化に貢献していますが、これは知的財産を保有する大手企業に限られています。一方、中低価格帯市場では、価格が唯一の差別化要因になりつつあります。新規参入企業や中国メーカーの優位性によって、この状況はさらに悪化し、競争の激化、収益性の低下、市場シェアの分散化につながるでしょう。」