iPhone 15 Proの小さいながらも注目すべき変更点の一つは、5Gパフォーマンスの向上を目指してQualcommの新しいX70モデムに切り替えられたことです。実は、この変更はエントリーレベルのiPhone 15とiPhone 15 Plusにも適用されています。

この変更はiFixitのShahram Mokhtari氏によってTwitterで確認され、彼はこの変更の重要性を指摘しました。「Appleは昨年のProロジックボードを今年のベースラインモデルにそのまま搭載したわけではありません」とMokhtari氏は書いています。「しかもアップグレードまで施したのです。」

モクタリ氏は続けた。

これは、Appleのベースラインモデルが、単に昨年のモデルをずっと使い古しただけの弟分ではないことを示しています。ロジックボードのコンポーネントを最新の状態に保つには、追加のリソースが必要であるにもかかわらず、真剣に取り組んでいるようです。

つまり、iPhone 15、iPhone 15 Plus、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro MaxのすべてにQualcommのX70モデムが搭載されていることになります。これは、昨年iPhone 14の全モデルにQualcommのX65モデムが搭載されていたことの続きです。

SpeedSmartが先月実施したベンチマークテストでは、QualcommのX70モデムが5Gパフォーマンスを大幅に向上させることが明らかになりました。このデータによると、iPhone 15はiPhone 14シリーズと比較して最大24%高速な5G速度を実現しています。iPhone 15にアップグレードしたVerizonユーザーでは、最も大きな改善が見られ、次いでT-MobileとAT&Tが続きます。

一般的に、iPhone 15のX70モデムは、消費電力を低減し、5Gキャリアアグリゲーションを改善し、iPhoneが携帯電話の基地局から遠く離れている場合のパフォーマンスも向上させるはずです。

QualcommのX70モデムは、多くのフラッグシップAndroidスマートフォンにも搭載されています。注目すべきは、Appleも自社製の5Gモデムを開発中ですが、その開発には数年かかると予想されていることです。先月、QualcommはAppleが少なくとも2026年まではiPhoneにQualcommの5Gモデムを使用し続けると発表しました。

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