
2010年代の教育分野における最大の失望の一つは、K-12(小中高)向けのデジタル書籍市場がApple、Amazon、Googleといった企業によってほとんど発展しなかったことです。これらの企業は教科書出版社に対してほとんど影響力を持っておらず、実際、大手テクノロジー出版社は買収をある程度行わない限り、ほとんど利益を上げることができません。Appleが2012年にデジタル教科書のサポートを発表した際には大きな期待が寄せられましたが、残念ながら大きな成果は得られませんでした。教科書以外でも、AppleとAmazonは学校図書館の体験を改革する上でほとんど貢献していません。Amazonは学校にとって理想的なパートナーとなるでしょうが、教育分野における同社のサービスは脆弱です。Soraは、デジタル変革を目指すK-12(小中高)図書館にとって最適なソリューションとなるでしょう。
「Making The Grade」について:隔週土曜日、ブラッドリー・チェンバース氏が教育におけるAppleの活用に関する新しい記事を公開しています。彼は2009年から教育現場でAppleデバイスを管理してきました。数百台のMacと数百台のiPadの導入と管理の経験を活かし、ブラッドリー氏はApple製品の大規模運用における活用方法、IT管理の現場から得た知見、そして学生向けにApple製品を改善できる点について解説します。
数ヶ月前、Kindleと米国の公共図書館システムの連携機能はApple Booksが採用すべきキラー機能だという記事を書きました。私がテストしているアプリ/サービスの一つがLibbyです。Libbyは、長年にわたり米国の図書館システムとの連携実績を持つOverDrive社によって開発されています。Kindleをお持ちでなくても、Libbyを使えばiOSデバイスで電子書籍を読んだり、オーディオブックを聴いたりできます。Audibleのデータベースほど大規模ではありませんが、無料で本を聴いたり読んだりできる素晴らしいオプションがいくつかあります。
最近、OverDriveが提供する別の製品、Soraについて知りました。Soraは、学校の図書館カタログにとって、Libbyが公共図書館にとっての役割を果たしてくれるようなものです。
Soraは、学校が教室内外で利用できる業界最大級の電子書籍とオーディオブックのカタログへの入り口です。生徒はあらゆるデバイスで読書や視聴ができ、教師は生徒の課題を割り当てたり、進捗状況を追跡したりできます。
Soraを利用すると、学校は一定数の書籍やオーディオブックを学校用にライセンス登録でき、生徒はiOS、Android、またはウェブ上でログインしてそれらにアクセスできます。すべての学習進捗状況は、生徒がSoraに登録したアカウントに同期されます(学校側も事前に登録する必要があります)。生徒は、ライセンス登録したすべてのコンテンツに、すべてのデバイスからアクセスできます。また、教師は生徒一人ひとりの読書レベルに合わせた指導や、授業計画の作成などが可能になります。
Appleが教室の書籍を刷新する計画を発表してから約8年、Soraがその役割を引き継ぎました。Soraは、学校がデジタル書籍やオーディオブックを管理、ライセンス供与、貸出するための堅牢なプラットフォームを提供しています。Appleは学校向けに書籍を一括購入するオプションを提供していますが、貸出後にライセンスを返却する手段はありません。書籍を毎年再利用する学校にとって、この違いは重要な推進力となります。
Soraは5,000以上の出版社の書籍を豊富に取り揃え、多様なライセンスオプションを提供しています。個別購入(頻繁に利用する書籍に最適)、書籍リース(一定期間内に貸出回数を設定可能)、グループ向け短期レンタル、従量課金制、同時利用(大量の書籍に最適)といったオプションをご用意しています。Soraは現在、全米23,000校で利用可能です。Google Classroomを利用してコンテンツや宿題の割り当てを行っている学校にも、Soraは対応しています。
ソラのまとめ

2019年後半にSoraを発見して以来、このプラットフォームにすっかり魅了されています。図書館をデジタル化したい学校がまさに求めているのは、まさにこれです。学校にはインフラが整備されており、フィクション/ノンフィクションの書籍コンテンツも揃っています。出版社との関係も良好です。
小中学校が直面する課題を考えると、Soraは将来、デジタル教科書市場を変革するプラットフォームになるかもしれません。Soraを学校で活用したい方は、ウェブサイトをご覧ください。
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