GoogleフォトやSnapseedといった競合アプリに続き、Googleの最新写真アプリ「Motion Stills」はiOSのLive Photosを手ぶれ補正し、共有可能なGIFアニメやショートムービークリップに変換します。Live Photosの背景を静止させて静止画を作成したり、映画のようなパンショットを特徴とするショートビデオを作成したりできます。無料の「Motion Stills」アプリはGoogle Researchから提供されており、iOSでのみ利用可能です。

このアプリはアルゴリズムを用いて仮想カメラパスを作成し、動画や連写をまるで手ぶれ補正装置を使って撮影したかのように最適化します。その結果、静止画の背景や映画のようなパンニング効果を特徴とする、非常に美しいGIFや動画が完成し、元のLive Photoの揺れが除去されます。

データセンターでの処理を必要とせず、オフラインでもアプリが機能するようにするために、多大な労力が費やされました。この技術は、数億本ものYouTube動画の安定化や、Googleフォトの連続写真からGIFアニメを自動生成するといった、同社のこれまでの取り組みに基づいています。

私たちの課題は、データセンターで分散実行されるように設計された技術を、モバイル端末でさらに高速に動作するように縮小することでした。時間的サブサンプリング、モーションパラメータの分離、そしてGoogle Researchのカスタム線形ソルバーであるGLOPといった技術を用いることで、40倍の高速化を実現しました。さらに、低解像度のワープテクスチャを計算し、ビデオゲームのようにリアルタイムGPUレンダリングを実行することで、さらなる高速化とストレージ容量の節約を実現しています。

このアプリを使えば、現行世代のiPhoneで撮影したLive Photoにエフェクトを適用できます。また、複数のクリップを組み合わせてモンタージュムービーを作成し、ストーリー性を持たせることもできます。さらに、Googleはループの最適化機能も追加し、最適な開始点と終了点を自動的に特定し、ぼやけたフレームを削除しました。

Motion Stillsはスタンドアロンアプリで、Googleフォトの他のアプリとは連携していないようですが、作成した動画をカメラロールに保存したり共有したりすることは可能です。このアプリはiPhone 6S、6S Plus、iPhone SEに対応しており、App Storeから無料でダウンロードできます。

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