Apple CEOのティム・クック氏は、中国で開催されたゲーム大会と地元のApple Storeに姿を現しました。今後の予定はまだ発表されていませんが、中国政府が主催する国際政治経済フォーラムに出席する可能性が高いようです。

この訪問は、アップルが米国と中国の政府間の外交的緊張の集中砲火に巻き込まれているときに行われた。そしてクック氏自身も、ちょっとした写真撮影合戦に巻き込まれてしまった…

『Honor of Kings』とその派生版である『Arena of Valor』は、1日あたりのアクティブユーザー数が1億人をはるかに超え、史上最高の売上高を誇るモバイルゲームとして知られています。

Honor of Kingsは、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ（MOBA）ゲームです。プレイヤーは独自の能力を持つキャラクターを操作し、ノンプレイヤーキャラクターや対戦相手を倒して経験値（XP）とゴールドを獲得します。経験値を使用することで、キャラクターの能力をアンロックしたり、既存の能力をさらに強化したりすることができます。ゴールドはショップでアイテムを購入するために使用でき、購入したアイテムに応じてキャラクターの特定の属性を変更できます。

ゲームに勝つには、プレイヤーは敵チームの防御施設（タレット）を破壊する必要があります。敵チームの基地内にある敵チームのベースクリスタルを破壊することで勝利となります。

ブルームバーグがクック氏の訪問について報じている。

クック氏は中国でテンセントのゲーム大会に出席し、米国企業にとって最大の海外市場をめぐる不確実性が続く中、アプリストアで最も収益を上げているゲームの一つを宣伝した。

ソーシャルメディアプラットフォーム「微博（ウェイボー）」に投稿された短い動画によると、クックCEOは中国南西部の都市、成都にあるアップルの太古里店をサプライズ訪問し、買い物客やスタッフに手を振って短い挨拶をした。クックCEOは「Honor of Kings」で優勝を目指して競い合ったゲーマーたちに感謝の意を表した。

クック氏の訪問は、他国や多国籍企業との政治的、経済的協力を促進するために企画された国際イベントである毎年恒例の一帯一路フォーラムと同時期に行われている。

うっかりiPhone 15の写真バトル

同サイトによれば、クック氏はiPhone 15 Pro Maxで撮影した夜景写真を投稿した後、写真バトルの中心に立たされたという。

CEOは、iPhone 15 Pro Max（最上位機種）で撮影したという成都の夜景写真を投稿した。すると、彼のフィードには、写真の画質の悪さを批判するコメントや、Mate 60などの中国製端末で撮影した写真との比較が殺到した。

外交上の交戦に巻き込まれたアップル

クック氏の訪問は、半導体技術に対する米国の制裁によりアメリカと中国の政府関係が緊張し、アップルがその板挟みになっている時期に行われた。

中国は、国内でのiPhone販売に打撃を与えようと反撃に出ている。当初、公務員によるiPhoneの使用禁止が検討されていた。中国はこれを否定したが、具体的な内容は伏せつつも、iPhoneに関する「セキュリティインシデント」について漠然と言及した。米国政府はこれを「不適切な報復」と呼んだ。

中国はまた、アップルが新法を遵守しなかったため、Xやインスタグラムなどの主要なアプリを禁止すると警告したが、同社は後日渋々ながら遵守した。

半導体制裁により、ファーウェイのような中国ブランドはiPhoneとの競争が困難になっている。中国は米国製の5Gチップを購入できず、自国で製造する能力もないと考えられていた。そのため、制裁が完全に施行された後にファーウェイが新型5Gスマートフォンを発売した際には、世論が騒ぎ、制裁違反か産業スパイ行為かの憶測が飛び交った。

関連があるかどうかはともかく、iPhone 15 モデルの中国での販売数は昨年の iPhone 14 の販売数より減少していると報じられており、クック氏は関係を円滑にするためにできる限りの役割を果たしたいと考えていることは間違いないだろう。

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