ジェフ・ベンジャミン氏が9to5Macのビデオ記事で指摘したように、iOS 14.5ではSiriの知能を活用し、ユーザーの視聴行動に基づいて音楽サービスを選択するようになります。この機能はデフォルトの音楽サービスを設定する機能までは提供していませんが、Siriがより多くのサービスで、使用するサービスを指定することなく、より簡単に音楽をコントロールできるようになります。Appleは今回、この新しい動作の仕組みについてより詳細な説明を発表しました。

TechCrunchはAppleから、この機能変更をデフォルトの音楽サービスのサポートとして説明するのではなく、Siriのインテリジェンスの一部であると説明することに重点を置く声明を受け取りました。

例えば、Siriに曲、アルバム、またはアーティストを再生するように指示すると、Siriはこれらのコンテンツを聴くためにどのサービスを使いたいか尋ねてくるかもしれません。しかし、Appleによると、Siriへの応答によって特定のサービスが「デフォルト」になるわけではありません。実際、Siriはどこかの時点で再度尋ねることがあります。これは、ユーザーが既に設定済みだと思っていた場合、混乱を招く可能性があります。

Appleはまた、電子メールやブラウザアプリのようにユーザーが「デフォルト」の音楽サービスを設定できる特定の設定がiOSには存在しないと指摘している。 

以前の記事でも指摘したように、AppleのSiriに対するアプローチは、AmazonのAlexaに対するアプローチほどユーザーにとって分かりやすくありません。Echoスマートスピーカーでは、Alexaモバイルアプリを通じて、Apple Musicを含む音楽カタログや音楽ラジオ局をデフォルトのオーディオサービスとして設定できます。

AppleはiOS 14でユーザーがデフォルトのWebブラウザとメールクライアントを設定できるようにしているが、オーディオクライアントに対してはまだ同じレベルの制御を提供しないことを選択している。

Appleによると、iOS 14のデフォルトの音楽アプリ対応とは呼ばない方がいいとのこと。Siriベースなので、単なる設定というよりは、もっと漠然とした機能だということです。実際、今後は「漠然としたSiriオーディオ機能」と呼ぶことにします。

iOS 14.5は現在、3番目のベータ版です。今月下旬にリリース予定のソフトウェアアップデートでは、リリースノートでより明確な説明が提供される予定です。それまでの間、iOS 15のデフォルトの音楽アプリ、オーディオブックアプリ、ポッドキャストアプリはウィッシュリストに残しておいてください。

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