特許トロール（古い特許を買い集め、企業を侵害訴訟の対象とする企業）は、非常に汎用的な特許を好んで入手する。なぜなら、そうした特許こそが、訴訟の標的を最大化できるからだ。しかし、テキサス州に拠点を置くCorydoras Technologies LLCは、Appleに対してこれまでで最も愚かな主張をしている。同社は、iPhoneが電話をかけたりメールを送信したりすることで特許を侵害していると主張している。

Patently Appleによると、同社はそれだけに留まらないようだ。どうやら「音声通信」の特許を所有していると考えているようで、iPadも特許請求の範囲に含めているようだ。

裁判所に提出されたCorydoras Technologiesの訴訟書類には、「Appleの被疑iPhoneおよび被疑iPadは音声通信機能を備えています。例えば、被疑iPhoneは電話通話およびFaceTimeオーディオ通話に使用できる機能を備えて製造・販売されています。さらに例として、被疑iPadはFaceTimeオーディオ通話に使用できる機能を備えて製造・販売されています。」と記載されています。

同社が主張するその他の機能としては、ワイヤレスでのメール送受信、前面カメラ、着信拒否機能、端末の位置情報表示などがある。同社はサムスンに対しても同様の主張を行っている。

訴訟では、合計20種類のApple製品が特許を侵害していると主張している。対象はiPhone 4、4S、5、5S、5C、6、6 Plus、6S、6S Plus、SE、そしてiPad 2、iPad第3世代、iPad第4世代、iPad Pro、iPad Air、iPad Air 2、iPad mini、iPad mini 2、iPad mini 3、iPad mini 4だ。AppleはMacに対する特許侵害も忘れているようだ…

この訴訟は、アンダーソン郡のテキサス州東部地方裁判所ですぐに却下されるだろうと期待されている。

Appleは2014年に特許トロールに反対を表明し、他のどの企業よりも自社が標的にされていたことを明らかにした。

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