完全ワイヤレスイヤホン「Dash」のメーカーであるBragiが、コンシューマー向けハードウェア事業から撤退する。同社はWareableに対し、ハードウェア事業を匿名の「サードパーティの買い手」に売却し、今後は人工知能（AI）事業のライセンス事業に注力することを確認した。

BragiのCEO、ニコライ・フヴィッド氏は、同社が特許とAI技術のライセンス供与を継続する一方で、新たなコンシューマー向けハードウェアは製造しないことを確認した。既にBragiのヘッドフォンを所有しているユーザーは、引き続きサポートを受けることができる。

Bragi社は、自社のハードウェア事業を誰が買収したのかについては詳細を明らかにしなかった。Wareable社は匿名の情報筋を引用し、FitbitとGoogleがBragi社との買収交渉を進めていたと報じている。しかし、両社ともこの憶測についてはコメントしていない。

Hviid氏は声明の中で、Dash Proヘッドフォンの「超効率的なAI」は、Bragiがソフトウェアライセンス事業への転換に成功したことを証明していると述べた。

Bragiのテクノロジースイートは、自社製品だけでなく、パートナー企業やヘッドフォンブランドにも適用されています。Dash Proは、画期的な超高効率AIとソフトウェアを搭載しており、Amazon Alexa、言語翻訳、パーソナライズされた聴覚サポートといった新機能へのアップデートが可能です。製品事業の売却により、Bragiはソフトウェア、AI、IPライセンス企業への変革を完了しました。

Bragiは2016年にDash完全ワイヤレスイヤホンでAirPodsに先んじて市場投入しようとしましたが、技術的には成功しませんでした。結局、Bragiの第一世代完全ワイヤレスイヤホンは当初はあまり高く評価されませんでしたが、第二世代のDash Proはやや好意的な評価を得ました。

もちろん、現時点でAirPodsの人気が広まり、完全ワイヤレスヘッドフォン市場が非常に競争的になっていることは否定できません。

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