• AAPL社
• iCloud
• iTunes
• アップル社
• クラウドストレージ

緊急の銀行規制により、ギリシャの顧客はiCloudのサブスクリプションの更新やiTunes/App Storeでの購入ができなくなった。

ギリシャの財政破綻の規模の大きさを考えると、iCloud や iTunes での購入ができなくなることは、この国の抱える問題の中でははるかに小さな問題だ。しかし、iCloud にデータを保存している人にとっては、サブスクリプションを更新できなくなることで、そのデータが危険にさらされる可能性がある。

ヨーロッパ以外の地域で、あまりニュース報道をご覧になっていない方々のためにご説明すると、ギリシャは長年にわたる税収の低迷と世界的な金融危機が重なり、対外債務の返済不能に陥っています。ギリシャの銀行システムの崩壊を防ぐため、政府は厳格な規制を導入し、現金引き出しを1日60ユーロ（約6600円）に制限するとともに、海外への支払いや送金を全面的に禁止しています。

ギリシャの加入者からの支払いは国外で処理されるため、Appleはギリシャのアカウントを持つ人からの支払いを法的に受け取ることができません。 ブルームバーグのあるスタッフは、AppleからiCloudの更新に失敗したというメールを受け取った際に、このことを直接知りました。

「6月30日に、お客様のアカウントにiCloudの20GBの容量を請求しようとしましたが、お支払い情報に問題がありました」と、アテネに拠点を置くブルームバーグ・ニュースのスタッフが受け取ったメールには記されていました。「サブスクリプションを更新できない場合、お客様のアカウントは無料の5GB容量プログラムにダウングレードされます。」

ビジネスインサイダー経由