今週初めの報道では、Appleが次期iPhoneへの5G機能追加に苦戦していることが明らかになった。クアルコムのクリスティアーノ・アモン社長は、両社間の法廷闘争が続く中、Appleの苦戦について言及した。

アモン氏はAppleの5Gへの取り組みについて問われ、「Appleが何をしているのか正確にはコメントできない」としながらも、5Gデバイスの導入を遅らせるのはどの企業にとってもリスクを伴うと述べた。Axiosの報道によると、アモン氏は、企業が5G対応を遅らせれば遅らせるほど、達成すべきハードルが高くなると説明した。

クアルコムとアップルの間で法廷闘争が続いているにもかかわらず、アップルと協力するかどうかを問われると、アモン氏は率直にこう答えた。「我々はまだサンディエゴにいますし、アップルは我々の電話番号を知っています。もし彼らから電話がかかってきたら、我々はサポートします」

一方、サンディエゴ・トリビューン紙の取材に対し、アモン氏は、クアルコムのビジネスモデルに対する「攻撃」にもかかわらず、5Gに関しては依然として強力なエンジニアリング努力を継続できていると語った。

「クアルコムが歴史上最大の試練に直面し、ビジネスモデルへのあらゆる攻撃にさらされた時、私たちのエンジニアリング文化が最も輝いたのです」とアモン氏は今週のインタビューで述べた。「こうした状況の最中、私たちは5Gの開発を1年前倒ししました。」

クアルコムの幹部は、5Gは4Gが音楽にもたらしたのと同じ効果をビデオにももたらすだろうとも述べた。さらに、「オンデマンドコンピューティング」も可能になるという。

「4Gは音楽を完全に変えました」とアモン氏は語った。「今では音楽はストリーミングで楽しめます。CDを買う必要も、曲をダウンロードする必要もありません。5Gでは、動画でもそれが実現するでしょう。」

「5Gはオンデマンドコンピューティングを可能にします。つまり、無制限のデータ、無制限のストレージ、そして無制限のコンピューティングで、100%クラウドに接続できるのです。」

クアルコムとアップルの裁判は4月15日にサンディエゴで開始される予定だ。この裁判では、アップルのCEOティム・クック氏をはじめとするアップル幹部の証言も行われる可能性がある。焦点となるのは、アップルがクアルコムを独占的立場を利用してロイヤリティを「二重取り」していたと訴えている点だ。

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