

Appleのプログラミング言語Swiftは昨日、3.0のプレビューリリースブランチを公開しました。Swiftは今年後半に予定されている最終版3.0リリースに近づいています。Swift 3.0の最終リリースにはまだ程遠いものの、これは開発者が今年後半に目にすることになるSwiftのメジャーリビジョンの始まりを示すものです。
Swift-Evolution GitHubページによると、Swift 3.0の主な目標は「Swift言語と開発エクスペリエンスを強化し、成熟させること」です。これはつまり、今回はソースコードに大きな変更が加えられることを意味しますが、Swift 3.xと4以降は可能な限りソースコードの互換性を維持することを期待しているとのこと。
Swift 3.0プレビューリリースブランチをテストしたい開発者は、Swiftスナップショットダウンロードエリアから最新のスナップショットコピーを入手し、Ubuntu 14.04、15.10、またはAppleのXcodeに直接実装できます。数週間後にはWWDC 2016が開催されるため、今後のXcodeベータ版には最新のSwift 3.0プレビューが既に統合されている可能性も否定できません。
以下は、Swift 3.0 で現在実装されている提案のリストです。
- SE-0002: カリー化
func
宣言構文の削除- SE-0003:
var
関数パラメータからの削除- SE-0004: and
++
演算子--
を削除します- SE-0005: Objective-C API の Swift へのより優れた翻訳
- SE-0006: 標準ライブラリにAPIガイドラインを適用する
- SE-0007: 条件とインクリメンタを含むCスタイルのforループを削除する
- SE-0008: オプションのシーケンスに遅延フラットマップを追加する
- SE-0016: UnsafePointer と UnsafeMutablePointer から変換するために Int と UInt に初期化子を追加する
- SE-0017:
Unmanaged
使用方法の変更UnsafePointer
- SE-0019: 迅速なテスト
- SE-0023: API 設計ガイドライン
- SE-0028: Swift のデバッグ識別子 (__FILE__ など) の近代化
- SE-0029: 関数適用から暗黙のタプルスプラット動作を削除する
- SE-0031: 型装飾のためのinout宣言の調整
- SE-0032:
first(where:)
メソッドを追加SequenceType
- SE-0033: Objective-C 定数を Swift 型としてインポートする
- SE-0034: 行制御文とデバッグ識別子の区別
- SE-0037: コメントと演算子の相互作用を明確にする
- SE-0039: プレイグラウンドリテラルの近代化
- SE-0040: 属性引数の等号をコロンに置き換える
- SE-0043: 'case' ラベル内の変数を複数のパターンで宣言する
- SE-0044: メンバーとしてインポート
- SE-0046: 最初のラベルを含むすべてのパラメータにわたって一貫したラベル動作を確立する
- SE-0049: @noescape と @autoclosure を型属性に移動します
let
SE-0053:関数パラメータからの明示的な使用を削除する- SE-0054: 廃止
ImplicitlyUnwrappedOptional
型- SE-0055: Optional を使用して安全でないポインタの null 可能性を明示的にする
- SE-0057: Objective-C 軽量ジェネリックのインポート
- SE-0059: API命名ガイドラインを更新し、それに応じてSet APIを書き直す
- SE-0061: autoreleasepool() に汎用的な結果とエラー処理を追加する
- SE-0062: Objective-C キーパスの参照
- SE-0064: プロパティのゲッターとセッターのObjective-Cセレクタの参照
- SE-0065: コレクションとインデックスの新しいモデル
- SE-0069: 可変性と基礎値型
- SE-0070: オプション要件をObjective-Cのみにする
- SE-0071: メンバー参照で(ほとんどの)キーワードを許可する
- SE-0072: Swift から暗黙のブリッジ変換を完全に排除する
- SE-0085: パッケージマネージャーのコマンド名
- SE-0094: 標準ライブラリにシーケンス(first:next:)とシーケンス(state:next:)を追加する
2016年6月1日午前5時16分(太平洋夏時間)更新: 当初Swift 3.0プレビュー版の第一弾として掲載されていたタイトルに誤りがあったようです。Swift公式スナップショットエリアでは、昨日Swift 3.0 Preview 1が掲載されていましたが、現在、スナップショットのダウンロードは単に「Trunk Development (master)」 に改名されています 。今後の更新情報には注目していますが、筆者の見解としては、WWDC前後のXcodeベータ版リリースに合わせて、Swift 3.0プレビュー版の第一弾が正式にリリースされる可能性があると考えています。
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