フォーチュン誌の報道によると、ロッチデール証券の元トレーダー、デビッド・ミラー氏は、昨年の第4四半期の業績発表後の株価上昇期待で利益を得ようと10億ドル相当のAAPL株を不正に購入した罪で、2年半の懲役刑を言い渡された 。

業績発表は10月25日に予定されており、ミラー氏はアナリストが言うところの「ポジティブサプライズ」を期待していた。

彼は顧客からアップル株1,625株の注文を受け、小数点を3桁ずらして、雇用主の資本を担保に160万株（10億ドル相当）を購入した。

彼の計画は、株価が上昇するのを待って株を売却し、顧客に投資利益を支払い、残りを自分の懐に入れるというものだった。10億ドルの投資で少しでも利益が上がれば、彼は数千万ドルの利益を得ることができたはずだ。

ミラーにとって残念なことに、アップルは利益予想を下回り、株価は上昇するどころか下落した。彼は賭けに負け、彼も雇用主も3,000万ドルの現金を失い、ロッチデール証券は倒産に追い込まれた。

しかし、ミラーは幸運だったと言えるだろう。多額の金銭が絡んでいたにもかかわらず、彼は貪欲さではなく借金による絶望から行動したと裁判所を説得し、最高刑である30年ではなく30ヶ月の刑を言い渡されたのだ。

歴史的に見て、この賭けは良い賭けだったことを考えると、もし彼が負けるのではなく勝っていたら、詐欺が暴かれただろうかと疑問に思うのも無理はない…

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