Discordと呼ばれる安全なチャットアプリは、昨年8月にシャーロッツビルで行われた集会に参加した白人至上主義者の身元を明らかにし、彼らが暴力を振るう意図を持ってそこに行ったことを証明する鍵となるかもしれない…

ワシントンポスト紙によると、このアプリは当初はゲーマー向けに作られたが、すぐに新たなユーザー層を獲得したという。

2015年にビデオゲーマー向けの安全なチャットアプリとしてスタートしたDiscordは、白人至上主義者、白人国家主義者、ネオナチ、そして身元を秘密にしておきたいオルタナ右翼運動のメンバーにとっても都合のよい存在だった。

これにより、8月12日に起きた死者を出した集会の主催者と参加者は、「kristall.night」や「WhiteTrash」といったユーザー名を使って、匿名で招待者限定の非公開スレッドに集まることができた。

集会での暴力行為により、1人が死亡、少なくとも38人が負傷しました。また、集会を上空から監視していた州警察官2名もヘリコプターの墜落事故で死亡しました。

連邦訴訟において召喚状が提出され、シャーロッツビルの人々に対して「暴力、脅迫、嫌がらせ行為を共謀している」とされるDiscordユーザーの身元を明らかにすることを求めている。

Discordのハンドルネームがkristall.knightであるユーザーの1人は、召喚状の無効化を求めた。

彼女は、反対派のデモ参加者が意図的に彼女をオルタナ右翼運動のメンバーとして「暴露」しようとしており、身の危険を感じていると訴えた。弁護士は、身元を明かすことは、憲法修正第1条で保障された「匿名の発言」の権利と、政治的に不人気な団体と交流する権利を侵害すると主張した。

ジョセフ・C・スペロ判事は、身元を公表すべきではないという意見は認めたが、集会で負傷した人々には襲撃者を特定する権利があるとの判決を下した。

裁判官は、彼女のDiscordアカウント内で発見された身元特定情報は「極秘」と分類され、限られた人数に限定されると述べた。

負傷した女性2人を代理する弁護士は、アプリの内容が「事件の核心」となり、集会を前に暴力的な意図を証明する可能性があると述べた。メッセージには、旗竿や盾などが武器として使え、警察の検問をすり抜ける可能性についてメンバーが話し合っている様子がうかがえる。

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