サンノゼで行われたApple対Samsungの特許裁判の陪審員選任を経て、本日Apple側の冒頭陳述で正式に開廷しました。裁判において、AppleはSamsungが侵害したと主張する5件の特許について20億ドルの損害賠償を求めており、SamsungはAppleのデバイスが自社の特許2件を侵害しているとして反訴しています。両社間のこれまでの特許争いとは異なり、ソフトウェア関連の特許のみが争点となっている今回の訴訟では、Android、ひいてはGoogleがAppleが求める真の勝訴対象になるのではないかとの見方もありましたが、Appleは冒頭陳述でそうではないと明言しました（TheVergeより）。

「サムスンは数多くの機能をコピーしましたが、裁判でできることには限界があります」と、アップルの代理人を務めるモリソン・フォースター法律事務所のパートナー、ハロルド・マケルヒニー氏は述べた。「50件もの特許を裁判で争うことはできません」。アップルは冒頭陳述でサムスンを非難するだけでなく、グーグルと距離を置くことにも努めた。グーグルはサムスンの共同被告には名指しされていないものの、これらのデバイスすべてに搭載されているAndroidを開発している。「これらの携帯電話を販売しているのはサムスンであり、グーグルではありません」とマケルヒニー氏は陪審員に語った。「これらの製品を製造し、特許を侵害しているのはサムスンです」

Appleはまた、Samsungが意図的にiPhoneをコピーし、それが「Samsungの開発プロセスに組み込まれていた」と主張した（Recode経由）。

「サムスンは競争情報収集に留まらなかった」と彼は述べた。「iPhoneのコピーは文字通りサムスンの開発プロセスに組み込まれていたのだ。」…「今回の訴訟はグーグルの問題ではない」とマケルヒニー氏は述べた。「これらの機能をコピーすることを決定したのはサムスンだ。」…「彼らは我々の発明は取るに足らないものだと言うだろう」とマケルヒニー氏は述べた。しかし、マケルヒニー氏は、アップルは問題の特許が基本的な機能に関するものであることを示すだろうと述べた。

サムスンも本日冒頭陳述を開始し、アップルの主張は「甚だしい誇張」であり、アップルの特許で保護されている機能は、人々がサムスン製品を購入する理由ではないと主張した。サムスンの弁護士は、画面サイズとバッテリー寿命こそがサムスン製品のセールスポイントだと主張した。また、問題となっているGalaxy Nexusなどの一部の機能はGoogleが独占的に開発しており、アップルは権利行使しようとしている特許のほとんどを使用していないと指摘した（Recode経由）。

クイン氏はまた、Galaxy Nexusのソフトウェア機能はどれもサムスンが設計したものではないと指摘した。むしろ、同端末のソフトウェアはすべてGoogleの「洗練された創造的な頭脳」によって開発されたと同氏は述べた。さらに、「Googleは模倣したのではなく」、独自に開発したとも述べた。「これはAndroidへの攻撃だ」とクイン氏は述べた。「Androidは市場で失ったものを、この法廷で取り戻そうとしているのだ」

裁判は1ヶ月間続くと予想されており、各社は25時間にわたる弁論の後、陪審員による評決を受ける。冒頭陳述終了後、Appleのマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるフィル・シラー氏がApple側の最初の証人として証言する予定だ。 

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