IDCは2011年第4四半期のタブレット出荷に関するレポートを発表しました。Appleは、前四半期の61.5%から減少したものの、世界市場シェア54.7%で引き続き市場をリードしています。Appleの出荷台数は第4四半期に1,540万台（第3四半期の1,110万台から増加）に増加しましたが、AmazonのKindle FireやSamsungなどの競合他社のAndroidデバイスの好調な伸びにより、市場シェアは全体的に減少しました。

Kindle Fireは、第4四半期に470万台を出荷したことで、タブレット市場シェア16.8%を獲得し、iPadの最大の競合相手となった。これに続くのは、Samsungで市場シェア5.8%（第3四半期の5.5%から増加）となっている。IDCは、Appleの今四半期の業績が「2010年第4四半期から110.5%増加」したと指摘している。Barnes & NobleのNook Tabletは4位につけたが、市場シェアは3.5%（前四半期の4.5%から減少）にわずかに低下した。Pandigitalは5位につけたが、市場シェアは2.9%から2.5%に減少した。

iOS対Androidについて、IDCは2015年までにAndroidが世界市場シェアでiOSを追い抜くと予測しており、2011年第4四半期時点でAndroidの市場シェアは44.6%となっていると指摘しています。その結果、iOSのシェアは61.6%から54.7%へと低下しました。前述の通り、IDCのレポートはタブレットの出荷台数に基づいており、実際の販売台数ではありません。Appleは通常、製造できる限り多くの新製品を販売しますが、Androidベンダーの出荷台数全てがそうであるとは限りません。IDCのモバイル・コネクテッド・デバイス担当リサーチディレクター、トム・マイネリ氏は、このレポートについて次のように述べています。

Amazonが7インチの199ドル製品を投入し、メディアタブレット市場に参入したことは広く報道されましたが、Fireは第4四半期にほぼ米国のみで出荷されたにもかかわらず、このカテゴリーに対する消費者の認知度は世界中で高まったようです。その結果、Appleの高価格帯iPad（499ドルから）から、PandigitalのAndroidベースのエントリーレベルタブレット（120ドルから）まで、あらゆる価格帯の製品が好調に売れました。特に市場リーダーであるAppleの成功は注目に値し、同社の第4四半期の出荷台数は2010年第4四半期比で110.5%増加しました。

ところで、AppleのiPadの価格戦略が変更されたことを今後覚えておくことが重要です。Appleは現在、iPad 2の価格は399ドルから（場合によっては360ドルまで）で、米国の再生品ストアで販売されている初代iPadは299ドルからとなっています。Appleの「プレミアム価格」iPadは、以前よりも最大200ドル安くなっています。iPad 1の場合、Kindle Fireよりわずか100ドル高いだけです。

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