アナリストのミンチー・クオ氏の新レポートによると、中国では新型コロナウイルス感染者数の増加によりロックダウンが頻繁に実施されており、アップルは現在、サプライチェーン管理のリスクを国外に分散させる「行動計画」を進めている。

9to5Macはここ数週間、Foxconnをはじめとするメーカーが中国でのロックダウンに苦戦していると報じています。そのため、工場は一定期間生産を停止するか、従業員にCOVID-19の感染者がいないことを確認するために大規模な検査を実施する必要があります。

Appleはパンデミック中のサプライチェーンの制約に最もうまく対応した企業だが、近い将来に向けて慎重になっているようだ。アナリストのミンチー・クオ氏はソーシャルメディアに次のように投稿した。

Appleの新製品発表（NPI）拠点はほぼ中国にあります。Appleが中国国外へのNPI拠点構築を真剣に検討したのは、約2年前のCOVID-19の流行が始まった時が初めてでしたが、社内では提案段階に留まりました。しかし、最近の中国におけるロックダウン以降、サプライチェーン管理のリスク分散を図るため、中国国外へのNPI拠点構築はもはや提案ではなく、実行計画となっています。

Appleは中国以外にも、インドや台湾といった国々へのサプライチェーンの多様化を進めています。9to5Macは最近、ロックダウンの影響で一部の製品が入手困難になっていると報じました。

例えば、新型MacBook Proは、機種によっては入手までに数週間かかる場合があります。一方で、こうしたロックダウン措置は、iPhone SE 3とAirPods 3がAppleの期待を裏切っていることを示しました。10億人のAndroidユーザーを乗り換えに導く可能性を秘めた廉価版iPhoneは、ここ数週間で需要が減少しています。

9to5Macは、Appleのサプライチェーン管理リスク分散計画を引き続き追っていきます。おそらく、4月28日に行われる第2四半期決算発表で、より詳しい情報が明らかになるでしょう。

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