Flickrユーザー「Macgeek417」による宇宙のリンゴ

Appleのモバイル分野における躍進が業界トップの幹部を震え上がらせていることは周知の事実だが、世界トップのコンピュータメーカーであるHPとDellの幹部たちが、iPhoneとiPadが彼らの心に恐怖を植え付けていなかったら、Appleを激しく非難することはなかっただろう。HPのアメリカ大陸ソリューションパートナー部門のシニアバイスプレジデント、スティーブン・デウィット氏は、ラスベガスで開催されたHPのアメリカ大陸パートナーカンファレンスで、CRNのケビン・マクラフリン氏とのインタビューで次のように語った。

Appleとパートナーの関係は、完全に取引関係です。Appleにはパートナーの能力を包括的に捉える理念がなく、これは全くもって不合理です。Appleとは異なり、HPはチャネル重視です。HPに問題があれば、電話をかけて担当者と話すことができます。Appleではこれは不可能です。Appleのパートナーとして言えるのは、まるで人質に取られているように感じることがあるということです。

HPはPalm買収によって生まれたwebOSスマートフォンにはもちろん賭けているが、タブレット市場への進出は確実ではない。Dellの大企業・公共機関向けグローバルマーケティング責任者、アンディ・ラーク氏の発言も興味深い。彼はAppleのタブレットを「高すぎる」と描写することに躍起になっている。彼の主張とは？

ラーク氏はオーストラリアのシドニーで開かれたCIOサミットで、iPadのフル装備はキーボード、マウス、ケースが付いて約1600ドルするので高価だと語った。

「それはあなたが支払っている金額の2倍です」と彼は言い、  「現実的ではありません」と付け加えた。そして、彼は次のような貴重な言葉を残した。

Appleが市場を創出し、人々の熱意を高めてくれたことは、これ以上ないほど嬉しいです。しかし、長期的には、閉鎖的で高価格かつ独占的なものではなく、オープンで高性能、そして手頃な価格のものが勝利するでしょう。Appleは本当に素晴らしい仕事をしました。素晴らしい製品を開発しましたが、Androidが既にAppleを追い抜いているという課題があります。お金持ちで孤立した生活を送っている人にとっては、Appleは素晴らしい選択肢です。しかし、多様性があり、オープンで、繋がりのある企業で生き残らなければならない場合、Appleはそれほど素晴らしい選択肢ではありません。単純なことでも、非常に複雑になってしまうからです。

えっ？InformationWeekのようなメディアを含め、多くのブロガーが異論を唱えています。それに、Appleの今夏のカンファレンスが街で一番人気のチケットだからといって、風向きが全く分からないなんてことはないですよね？もちろん、ポストPC市場でAppleだけが独り勝ちというわけではありませんが、圧倒的な先行者利益を得ています。HPとDellに速報です。Appleが大成功を収めている理由はこれです。

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